Q&A

全面コーティングを行う際に2液を混合してから時間を置かずに流すのはなぜですか?

コーティングの際には、気泡を入れず、表面を滑らかに仕上げたいため、レジンを混合してからすぐにパネルに流します。

2液を混合してから時間が経つほどレジンの化学反応が進むことで硬くなり、粘度が上がり、流動性が下がるため、気泡が抜けにくくなります。

すぐに流す場合も気泡をしっかりとなくすために、表面をヒートガンやバーナーであぶって気泡を飛ばしてください

ヒートガンやバーナーで飛ばせるのは表面の気泡のみなので、沈み込んだ気泡は竹串などで取り除きます

本物の砂を使った作品で水性ニスを塗るのはなぜですか?また、砂浜全体ではなく境目だけ塗れば良いのでしょうか?

ニスを塗ることによって砂浜にレジンが染み込むのを防ぎ、波打ち際のレジンが滲んでしまわないようにする役割があります。

そのため、波打ち際を作りたい位置までしっかりとニスを塗っておくと良いです。

逆に波打ち際を砂浜に溶け込んでいくようにしたい場合、ニスを塗らずに流してみて違いを見てみるのも面白いと思います。

本物の砂を使った作品では全面コーティングはしないでそのまま砂感を残すのですか?

砂感を残すと貝殻などを配置してもいい感じで、カジュアルな作品に仕上がります

波打ち際がはっきりとしてる場合は砂感を残した方が自然な感じがしますが、波が薄く柔らかく溶け込んでいる場合や砂浜の面積があまり広くない場合などは全面コーティングしてみても素敵な作品が出来上がりそうです。

基本の作り方にとらわれず、ぜひ自由な発想で作品づくりにチャレンジしてみてください

作品の側面が汚くなってしまいます。処理方法を詳しく知りたいです

下準備の際に側面まで下地のジェッソを塗り、マスキングテープをしっかりと貼り付けます。
表側にテープがはみ出ていると、絵の具やレジンを塗った際に浮きやすくなるため、はみ出さないように注意してください。

また、絵の具を塗る時に水っぽくしすぎるとマスキングテープの隙間に染みてしまうため、水加減に注意します。

レジンを流す前に再度マスキングテープをパネルに密着させ、パネルにレジンを広げる時にはヘラでテープを浮かさないように気をつけます

マスキングテープを剥がした後に絵の具やレジンのはみ出しに気づいた場合、ジェッソや白のアクリル絵の具で目立たないように上から塗ります

余ったレジンを流すシリコンの型とは、どういうものですか?

100円ショップの製菓コーナーにある焼き菓子用のシリコン型を使用しています。
作品をつくった後に紙コップに残ったレジンを流しておき、硬化後にはがして捨てます

シリコン型にレジンを流した後の紙コップは、レジンの硬化後に再利用します

レジンを使おうと思った際に、気温が低いせいで粘度が高く、硬すぎる場合はどうしたら良いですか?

レジンは作業の1時間くらい前から適温(24〜25℃)のエアコンをつけた部屋に置いておくことで、作業時には扱いやすい温度にしておきます。

時間がない時は主剤をボトルごと40℃くらいのお湯で湯煎してから硬化剤と混合します。

主剤のみ温めるのは、主剤の方が粘度が高く硬くなりやすいためと、硬化剤の方が劣化しやすいためだと考えています。

寒いところにレジンを置いていたところ、ボトルの中で結晶化していました

レジンは10℃以上の部屋で保管し、購入から1年以内に使い切ることが理想です。

きちんと管理していても結晶化するケースもありますので、その際には湯煎します。

結晶化しているレジンのボトルごと40℃くらいのお湯に入れ、結晶が溶けてきたら割り箸などでかき混ぜながら全体的に結晶がなくなるまで温め続けます

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